沖縄21世紀ビジョン

リレーエッセイリレーエッセイ

沖縄のよりよい未来を築くために

【今回のエッセイ寄稿者】石垣市立大浜中学校 3年
齋藤 健太さん

【ご挨拶】

 皆様こんにちは。僕は石垣島の大浜中学校に通っている、齋藤健太と申します。今回、自分の体験をもとにエッセイを書かせて頂くことになりました。
 僕は、沖縄本島よりさらに南に位置する石垣島で暮らしています。今回は、そんな自然あふれる島から見た沖縄の未来を考えて筆を執りました。つたない文章ですが、どうぞよろしくお願いします。

石垣島の海

 

【自分達の沖縄をよく知り、足もとからコツコツと】

 僕は、沖縄県中学生議会に参加するにあたり、自分の住む石垣市の紹介文、課題文、県の執行部への質問の文を考えたときに、自分の住む地域の伝統行事や環境問題などについて知らないことがまだ沢山あることに気付かされました。このような伝統行事や環境問題に、興味・関心を持ってもらうために、地域によっては実際に、学校として参加したり、子ども自治体などを持って取り組んでいる所もありますが、何のために行事を行っているのかや、その行事にどのような歴史があるのかを知っている人はまだまだ少ないと思います。せっかくなら、石垣島や沖縄の歴史とからめながら、学校の授業で学ぶ時間を設けたりしたらいいとも思いました。

 環境問題については、「沖縄で盛んになっている第三次産業をより生かすために、どのような海の保全と改善が行われているのか」という質問をしたことろ、赤土規制やオニヒトデ駆除、サンゴの植え付けなどが行われているということでした。しかし、僕の住む地域の近くの海も、当たり前のようにゴミが捨てられていたり、それが長らく放置されていることもしばしばあります。そんな風に汚れがひどく、とても泳いだりして遊べるような状況ではないので、行政や団体の活動だけではなく、まずは一人一人がポイ捨て禁止を心がけ、自分達の足もとからコツコツとやっていくことで、美しい海を取り戻せると思います。

 また、今回僕が参加した中学生議会では、自分の住む地域以外の紹介、課題、質問等を聞くことができました。その中で、基地による被害を訴えている文が多くあがっており、驚きました。僕の住む石垣島には基地がなく、戦闘機やヘリなどの騒音に悩まされずに平穏に安心して暮らしていますが、近頃行われた自衛隊の訓練で、たまに学校周辺や住宅地の周辺を飛ぶヘリコプターの音だけで、我慢できないほどうるさいと思いました。そのような状態が常に、しかも時間帯も関係なく暮らしの中にあったらと思うと、本当につらいことだと痛感しました。ですから、これ以上の基地は増やして欲しくないし、石垣島にも、どの島にも、絶対に基地を作らないで欲しいです。心から、沖縄県民全員が、安心安全に暮らせるように、県内にある基地を少しでも早く撤去して欲しいと思いました。

 今回、僕は沖縄県中学生議会に参加するという貴重な経験から感じたことがあります。それは、自分達の住む沖縄県について、あまり知らない僕たちのような若い世代が、この中学生議会のようなきっかけを通して、地域の伝統行事、島言葉、観光産業など、独自の文化について学ぶことは、沖縄の未来のために欠かせないことだということです。そして同時に、自分たちの足元を見つめることで、現在沖縄が抱える基地や環境の問題について真剣に向き合い、それについて議論や意見を深めていくことが、沖縄のよりよい未来を築くための糸口になると思います。

ページの先頭へ